奈良の歯科、大和高田市の歯医者 たなべ歯科。 インプラント、審美歯科、矯正歯科、歯周病治療など
お電話でのお問い合わせは 0745-23-1102

お歯黒が虫歯予防に!?



たなべ歯科の西垣戸です。



お歯黒は明治初期まで長く続いていた女性の習慣でした。

塚や墓から掘り起こされたお歯黒の歯には虫歯がほとんどなく、

虫歯が始まってから結婚してお歯黒を付け始めたと思われる女性は

死ぬまで虫歯の進行がそのまま停止していたそうです。

お歯黒には虫歯を予防する作用があるだけでなく、その進行を抑制し、

知覚を鈍麻する作用があることも認められています。

当時は歯が黒く輝いているほど美人であるとされ、毎朝、清掃と塗布を繰り返していました。

こうした清掃の努力もまた、虫歯予防に貢献していました。


nihon_buyou.png



少し難しいですが、お歯黒の材料は

植物のタンニン(渋)と第一鉄の化合物が用いられていました。

日本での材料はタンニンを主成分とする「ふし粉」と

酢酸第一鉄を主成分とする「かねみず」と呼ぶ溶液からなり、

お歯黒筆または房楊枝を使って交互に塗布していました。

タンニンは、歯のたんぱく質に作用してこれを固定し、細菌による

溶解を防ぎ、第一鉄はリン酸カルシウムに作用してその耐酸性をあげていました。

さらに、空気で酸化されて生成された第二鉄は、タンニンと結合して

タンニン酸第二鉄の緻密な膜となり、表面を覆い細菌から歯を保護していました。

お歯黒は、歯の無機質および、有機質との両方から歯質を強化して、表面を緻密な膜で覆い

歯を保護していたのです。



tooth_pikapika.png



1970年(昭和45年)から歯科で使用されている「サホライド」という

フッ素と銀を含んだ、虫歯の進行を抑制させるお薬があります。

サホライドを塗布した部分の歯は、思いっきり黒く変色してしまうので、

塗布する場合は、歯が黒く変色しても大丈夫な部分や、主に小児、

通院が困難な高齢者など使用されます。

サホライドはまさに、このお歯黒をもとに開発されたものなのです。



hamigaki_boy.png



今はお歯黒はしませんが、現在の歯科にもお歯黒の

原理が活用されていると知って驚きました。

当時の人達は歯を染める前のお手入れもしっかりとしていたため

虫歯ができにくかったのです。

私たちも歯磨きをしっかりして虫歯を予防しましょう☆